おのれヨトウ!

皆さんこんにちは。渡辺です。

10月に入っても30度越えの真夏日ですね。

今後涼しくなるかどうかは台風18号次第だとかなんとか。

いいから早く涼しくなってくれと願ってやみません。

それでも8月に比べたらずいぶん過ごしやすくなりましたけどね…。


さて。

5号東にヨトウが発生してしまいました。

3号ハウスもそうですが、水田に面している側に被害が出るので、どこかしら穴があいていそうです。(後日調べたらビニルの破れている箇所がありました。)


それにしてもヨトウはちょっと食べては次の実に行くので嫌いです。

丸々食べ尽くせばヨトウもお腹いっぱいになるだろうにわざわざ被害を増やすので…。

(ちなみに、5号ハウスはまだ収穫開始しておらず、写真の赤い実は尻腐れ果です。正常なトマトも薄く色づき始めたものがあるので来週には収穫が始まりそうです。)


ヨトウに対しては病害虫担当の石原さんの指示で「プレオフロアブル」と「ダコニール」を散布しました。殺菌剤のダコニールを混用したのはすこ~~し葉カビが出たからです。


◎プレオフロアブル(ピリダリル水和剤):殺虫剤

白濁した低粘度の農薬です。1000倍に希釈して散布しました。

若齢~老齢のどの段階のヨトウにも効果があります。

また、弊社は天敵としてタバコカスミカメを利用しておりますが、この農薬は天敵や益虫に影響はないので、交配にマルハナバチを利用されている農家さんにもおすすめです。


◎ダコニール1000:殺菌剤

こちらも白濁した農薬です。1000倍希釈で散布しました。

ダコニールは殺菌剤で多くの病気に効きます。発売してから耐性のある菌は出現していないとのこと。


なお、混用する際には混用してはいけない農薬や組み合わせもあるので、しっかり確認をするようにしてください。

農薬散布前に下葉を欠いてすっきりさせたトマトの株。

このアングルから見るとぶどうみたい?



この1回で被害が収まれば良いのですが、果実や茎に潜り込まれると薬剤がかからずそのままになってしまうこともあるのでどうなることやら。来週の石原さんの調査結果を待ちます。




おまけ


薬散後、見回りをしていると下は元気いっぱいなのに頭頂部のみ萎れている株が1本ありました。

近寄ってみてみるとなにやら穴が……

(ピントがあっていなくてすみません。)


最初はこの写真の黄色く見えてる物体がヨトウかと思いましたが、近づいてみるとこれはヨトウの糞でした。(最初のころ思った以上の大きさにびっくりしました)

絵にするとこうです。

ほんとうはガサゴソッなんて音はしないのですが。あきらかに空洞を感じさせるしおれ具合をしているんですよ。

そこで図の赤い線のところで切ってみると…

こうです。

絵心がなくてすみません……笑

写真だとわかりづらいかな、と思って絵にしたのですが、絵にしてもわかりづらいですね。

実際はこうです。

わかりますか?この真ん中のやつがヨトウです。うようよ元気に動いておりました。

しょうがないので、このヨトウが入りこんでしまった株は萎れたところからCUTしました。


気持ち悪いと思いつつもなんとなく茎の中でうごうごしている姿を見てしまうのは怖いもの見たさなのでしょうか…。


被害が落ち着いてくれることを願います。

(株)静岡アグリビジネス研究所

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