品種に合わせた栽培管理を!
皆様おひさしぶりです。
栽培担当の飯田です。
今回は前作の4号での栽培に関して紹介したいと思います。
まず先にトマトの栽培法について簡単に説明します。
トマト栽培には低段栽培と長段栽培があります。
弊社では低段栽培と採用し、低段密植×リレー栽培を行っています。
栽培方法にはそれぞれメリット、デメリットがありますが、
低段栽培のメリットのひとつとして
季節に合わせて品種を使い分けられることが挙げられます。
具体的には裂果が多い高温期に裂果に強い品種を選ぶ、
病害虫の多い時期には、耐病性がある品種を選ぶなどです。
弊社では年間収量が上がるよう特徴をみて様々な品種を試しています。
前作の4号では、2種類の品種を栽培しました。
ひとつはいつも栽培している裂果に強い品種で、もうひとつは今回初めて栽培する品種でした。
ここでは前者の品種をA、後者をBとします。
いつもどうり栽培管理をしていたのですが、B品種では、心どまりが多く出てしまいました。
4号の給液装置は栽培レーンごとに培養液濃度を変えられないため、
A品種には培養液濃度が合っていたのですが、B品種には培養液濃度が高かったようです。
結局B品種はうどんこ病が広まったり、収量が伸びなかったりと成績が振るいませんでした。
B品種に合った管理ができていれば結果は違っていたかもしれません。
違う品種を栽培するのは状況に応じて必要ですし、また違いが見られて楽しいです。
ですが品種に合った栽培管理をすることが大事です。
複数の品種を同時に管理する場合は、細かく設定が変えられる装置がかならず必要ですね。
品種で言えば、木邨の記事(1月8日付)にもありました富丸ムーチョは、
たくさん果実をつけても着果負担が他品種よりも少なく樹勢はずっと旺盛です。
誘引作業が少し大変かなと思いますが、収量は期待できると考えています。
飯田
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