【農業初心者奮闘記録④】成長速度はそれぞれ。

皆さん、こんにちは。

最近「ブログ読んでるよ!」と声をかけていただけることが多くなりとっても嬉しい渡辺です。

ちなみに、一部の方から渡辺男性説が出ているとお聞きしましたが、私はーー女ーーーでーーすよーーーー!

これからも栽培管理(女の方)渡辺と栽培管理(男の方)海野をよろしくお願いします。笑


さて。

前回の農業初心者奮闘記録、略して農初奮記(今考えました)では、5号ハウス東側の収穫が始まったよ~ということを書いたと思いますが、あれから収量も順調に増え5号東は真っ赤なトマトがたくさん収穫することができてきます。

今収穫しているのは1段目が主なのですが、これから色がのってくる2段目3段目にも肥大した良いトマトが多くついているので5号東側の株あたりの収量が密かに今から楽しみです。(※静岡アグリでは収穫終了したときに1株あたりどれくらいトマトを収穫できたか毎回調査しています。)

ただ、5号東側では、これまでにないほどのマグネシウム欠乏が発生中。現在原因を調査しているので、これはまた別の機会にブログに書きますね。

今日はそんな収量期待大(自分でハードルを上げる)の5号東側ではなく、前回末尾にさらっと「順調に育っているよ☆」とだけ書いて後日社長に「そっちの話をもっと読みたかった」と言われてしまった5号西側のお話をします。今回はしっかり写真を撮りました(笑)


5号西側の話。

5号西側は、11月14日に定植してから約2か月と2週間経過しております。

5号ハウスは次の作付けからタバコカスミカメ(社内通称「カメちゃん」)を放飼する実験をすることになっているため、今からコナジラミの発生をなるべく抑えるべく、以下2つのことを行っております。


①東から西に病害虫が移らないようにシートで区分け

②黄化葉巻に罹患した株は撤去


このうち、②については収量が減るのでなるべく撤去はしたくないな(´;ω;`)と思ってしまう渡辺は「誰がどう見ても黄化葉巻でしょ‼」という株のみ厳選してこれまでに33本撤去してまいりました結果、定植時には1790本あったトマト達は現在1757本になりました。

(余談ですが先日定植した4号ハウスのトマトは1800本あるのでちょっとだけもとから本数に差がありますね。)


今5号の西側にあるトマトは前作の黄化葉巻に罹患した株の近くで二次育苗をしていたので、撤去した株が33本だったことが「これですんで良かったね」と言えることなのかどうかは罹患株数に対する比較対象がないのでわかりませんが、罹患株近くで二次育苗した株をまとめて定植した場所での発生が9割なので、二次育中にコナジラミを媒介して罹患していたのは確かですね。



開花状況について。

開花状況については、西側内でばらつきが出ています。(2019年1月25日現在)

日射や室温、CO2などの条件がハウス内で全く均一になるわけではないのでしょうがないですが、早いところで6段目まで開花、遅いところはまだ4段目までしか開花しておりません。

ざっと見たところハウス内はこの4つのゾーンにわかれているようです。

一番赤い「6段目が最も多く開花しているゾーンは、暖房がもっともあたりまたCO2施用に機械も近くにあり日射もよく当たるという西の中で一番条件の良い場所です。

次に赤い「基本的に5段目までは開花しており、ところどころ6段目まで開花しているゾーン」が一番のボリュームゾーンです。

その次の「5段目まで開花しているが6段目はつぼみゾーン」は壁を挟んですぐ外部となっており、外気温の影響を受けやすいことから真ん中より手前に比べておさえぎみの生育状況です。

最後に、「5段目まで開花しているが、中には5段目がまだつぼみもあるゾーン」は暖房機やCO2発生機から一番遠かったり、2か所外部と面している部分であったり一番条件が悪い場所で、4段までしか咲いていない株もちらほら見受けられます。

もうひとつ、5-6の一番右の通りの奥は、一帯が株の生育が悪いため、ノズル(というよりパイプ?)の勢いが弱く(パイプ内のつまり原因?)養液が十分に足りていなかった可能性があります。


▲こちらが6段目まで開花している株です。

私はトマトが花(実)をつける前にある程度主枝を太くしたほうが結実が良いと思っているので、定植後から与える養液のEC値を2.0より少し高めで推移するように管理しています。

その結果、6段目まで開花している現在主枝は直径1.2~1.5㎝くらいになっています。

トマトの枝が育ちすぎても花が少ないというお話もありますが、5号東と西とやってみた結果、今のことろこの程度では問題は発生していません。

1段あたりの開花数はおおよそ4~8くらいが主で、着果負担を考えてある程度果房が大きくなりだしたら奇形や成長スピードが著しく異なるトマトを摘果して1段あたりのトマトの数を4.5個に抑えています。

▲こちらは1段目と2段目と4段目。1段目と2段目はすでに摘果してあり、4段目は果実になってから摘果します。どの段も十分な花と果実の数です。

▲一方、こちらはハウス一番奥に定植してある4段目までしか開花していないトマトです。

少しわかりづらいかもしれませんが主枝が前述のトマトに比べてふたまわりほど細く、また2段目にも花が多く残っています。

▲別の角度から

1本だけ主枝が細いのではなく、ここら辺一帯が細いです。養液足りてないよ~~とトマトが言っているような気がします。

しかし、果実は大きく花の数も少なくないですね。そこは一安心。


5号西側は、摘芯の予定日が2月14日(あ、バレンタインデー)なので、おそらく7段目まで開花する株と5段で終わる株と出てくるのではないかと思っています。


と、この後5号西の誘引の話もしたかったのですが、ちょっと長くなってきたので今回はここまで。次回初心者奮闘記録⑤「誘引‼一段目が地面すれすれだと収穫しにくい」に続くーーー。


インフルエンザが流行っているので、皆さん手洗いうがいを丁寧にしましょうね。

渡辺でした。


(株)静岡アグリビジネス研究所

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