8号ハウス工事~農家は何でも屋さん~

みなさん、こんにちは。

栽培管理をしています飯田です。

今回は前回のブログでも軽く触れました3月から行っていた8号ハウス工事に

ついてお話したいと思います。


工事の流れですが、

整地→栽培棚工事→給排水工事で行いました。


まずは整地作業です。

整地作業は、鎮圧機を借りてハウス内を何回も往復しました。

砂埃がひどく、花粉症の時期も相まって鼻と喉にはつらい作業でした。😢

ハウス内を平に馴らしたら、全面に防草シートを張りました。

光合成のため白いシートを張っています。

植物のためですが、何もないハウスでは作業中はまぶしくてサングラス必須でした。😎





次に栽培棚設置作業です。

まず自分たちで設計図をつくり、必要な長さにパイプを切るところから行いました。

最初はレベルとりを行いながら同じ高さになるように、柱をハンマーで打ち込んでいきました。

整地していても微妙に高さが違うのでレベル取りを行うのが大事です。

ハンマーで打ち込んだ柱は沈降止めをビズ打ちしました。

柱は2m間隔で打ち込んでたので、数も多く、この作業が体力的に一番きつい作業だったかもしれないです。💦

次に打ち込んだ柱の上に縦、横にパイプは組んで固定しました。

打ち込んだときは柱が斜めなかんじがしていても固定することでまっすぐきれいになります。

次に栽培ベッドの元になるパイプを取り付けます。

この作業が重要で、排液がきれいに流れるように、少し角度をつけて柱に固定していきます。

栽培棚20mで10cmの差がでるように両端の柱に糸をつけ、柱にそれぞれ印をつけ固定してきました。シートでも角度はつけられるのですが、最初から角度をつけておいたほうが楽だと思います。

柱を打ち込む位置の目安でもハウス内に糸を縦横に張っていたので、移動の際に足が引っ掛かり何回か転びそうになりました。スパイ侵入ゲームみたいな感じですね。

使用する糸は見やすい色のものがいい思います。

最後に排液シートを綺麗に張って終了です。

水が排液シートを流れるのをみると、童心に帰って笹舟を流したくなりました。🚢

最後に給排水工事です。

まずは塩ビパイプが通るように穴掘りです。

穴掘りは意外としんどいです。⛏

特に地面が固い場所が多く、ツルハシで少しずつ削りながら進みました。

穴が掘れたら塩ビパイプの直管を切って、チーズ(T字型)、エルボー(L字型)に接着し、

給液管、排液管それぞれ組んでいきます。

特に排液管は水が溜まらず、流れるよう角度を気にしながら配管作業しました。

私的にはこの作業が一番楽しかったですね。

特に給液、排液が流れるのを確認した時は感動しました。

このような流れで8号ハウスを工事しました。

工事期間は、栽培管理も並行して行っていたのでスケジュール管理が大変でしたが、

勉強になりました。

今は、先日木邨が上げた通りメロンの栽培を行っています。🍈

交配が終わり、果実が肥大してきて楽しみです。


栽培管理だけでなく、ハウスの施設管理もできないといけませんね。

緊急を要する場合、対応が遅れますし、コストも抑えられます。

まさに農家は何でも屋さんです。

独立するに当たって大工、水道工事、電気工事なんでもできるようになっておきたいです。



長くなりましたが、8号ハウス工事の紹介でした。


(株)静岡アグリビジネス研究所

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