メロン栽培経過報告その2
4月21日に定植した1号温室のメロンは、あっという間に大きくなり、5月3日には、本葉7~8枚程度まで展開し、
5月16日には草丈は人の背丈程になり、交配(受粉)が始まりました。
5月21日にほぼ全株とも9~12節に発生した側枝(子蔓)の第1節に着生した両性花の交配が終わりました。
一般的に農家では、雌花と呼んでいることが多い両性花の雌ずいの先端の柱頭の周りに、雄ずい(葯)がついているので、雌花の花の中に習字の細筆でこちょこちょと突っ込み、葯から出る花粉を柱頭の先端にくっつけて、受粉させます。
柱頭に着いた花粉は発芽して花柱を進み、子房内の胚珠に到達して重複受精をして種子ができます。種子ができることによりホルモンを分泌し、果実が肥大を始めます。
5月16日に交配したメロンは、5月23日に鶏卵ほどの大きさに成長しました。交配後数日は倍々ゲームのように肥大が進みます。
メロン栽培もここまでくると、あとは玉吊りをして収穫を待つばかりになります。
とは言っても、ネットの発生や果実肥大、品質向上のためには、室内(特に夜間)温度や給液濃度に注意していく必要があります。
この5月16日交配のメロンは、7月9日に収穫予定です。1号温室は、7月9日から12日ころに収穫がピークとなります。
代表取締役社長 糠谷 明
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