sab

記事一覧(105)

藤枝市立葉梨中学、岡部中学の職場体験

5月12日から14日に藤枝市立葉梨中学校の2年生男子2名、女子1名が、5月20日から21日に同岡部中学の2年生男子2名が職場体験として、弊社でトマト、メロンの栽培管理を体験しました。将来の進路の希望はさまざまで、「将来農家になりたい」との希望を持っている生徒もいれば、将来の職業について何も決まっていない生徒(こちらが普通)や将来は調理師さんにという生徒さんまで様々でした。職場体験に期待することとして「職場で働く人の気持ちを知ること」、「どのように育てたらおいしくなるかを学びたい」という子もいて、そんな期待に応えられるか、不安がいっぱいなところでした。2日あるいは3日という短期間では、そのような高尚なことはなかなか教えられないけど、農業は経験と勘だけでなく サイエンスである(突き詰めれば農業は光合成を最大にすること)ということを、考えてもらうように指導しました。実際の作業は、トマトの収穫と選果、下葉欠き、脇芽取り、誘引、2次育苗(葉梨中学のみ)、メロンの誘引、下葉欠きなどを行いました。作業の中では、トマトの収穫作業が一番興味の持てた作業のようでした。まだまだ体験してほしいことはたくさんありましたが、2日あるいは3日という短い期間では時間が限られ、農業の何たるかを教えることは難しかったです。それでも最後のアンケートに、職業体験によって将来農業が職業の選択肢に考えられるという生徒さんが2人もいたことは、受け入れ者として嬉しいことでした。今回弊社を職業体験の場として選んでくれた皆様の益々のご活躍をお祈りいたします。

農林環境専門職大学短期大学部からの研修生服部蓮君の感想

HPのトラブルで掲載のタイミングを逸しておりましたが、静岡県農林環境専門職大学学生研修(令和6年4月15日~5月31日)服部蓮君の感想を掲載します。暑い中、お疲れさまでした。今回の研修では実際の農業の現場で働くことで、学校では得ることのできない様々な経験、知識を得ることができました。これまでは栽培管理など作業をする際「どうやるのか、何をするのか」しか見ていませんでしたが、今回の研修で「これを何故やるのか、どのような効果と何故その効果が表れるのか」といった原理を知ったうえで作業することは、学校での管理作業時や別の農場に行ったとしても応用が利きやすいためこの考え方はとても大切と実感しました。また、「どの作業から優先的にやるか、どうしたら早く作業が進むか、次の作業がしやすくなるか」等考えながら作業することで、より効率よく作業を進められるため、これはどんな作業であっても意識しておく必要があると学びました。 作業中や毎日行う給排液調査の時など、作物の様子や給排液のECや硝酸イオンの変化から日々改善していく姿勢もとても大切と思いました。またECや硝酸イオンといった数字だと変化が一目でわかるので改善しやすいと感じました。 収量や環境データ等、データの収集と利用も少し手間はかかりますが、過去のデータと比較することで「どこが違ったのか、次はどのようにするべきか」を考えやすくなるため手間やセンサー等のイニシャルコストがかかっても、それだけ価値のあるデータが手に入ると実感できました。「農業はサイエンス」という言葉にすごく納得しました。今回の研修で得たものを今後に活かして、より良い農業者になれたらと思います。1か月半ありがとうございました。静岡県立農林環境専門職大学 短期大学部 2年 服部 蓮

農林環境専門職大学短期大学部からの研修生感想

静岡県立農林環境専門職大学短期大学部の学生が10月10日から7週間、弊社にて企業研修を行いました。弊社での研修を終えての感想をこちらに載せたいと思います。 実際に仕事として農業を営んでいる企業の仕事内容を経験させていただいたことで、大学では学べなかった多くの事を学ぶことが出来ました。 区画リレー栽培によって播種から片付けまでの一連の作業を体験出来たのも非常に貴重な事だと感じています。単純な管理作業中では、作業をただやっているだけでは時間を浪費してしまうのだということを知り、どのようにやればより早く出来るのか、自分で自分なりの効率的なやり方を見つけていかなければならないのだということを学びました。 この会社でのキーワードとなっている「農業はサイエンス」という言葉も、今回の研修を通してまさにその通りなのだと感じました。農業というのはただひたすらに作業に取り組むものではなく、いかに純光合成量を上げ、生産量を増加させるのかが肝要なのだと気づき、そのためには日々の管理でデータを取り、そのデータを参照してその時々に合った設定に変えていくという流れが、美味しい農作物を作るコツなのであると学ぶことが出来ました。 そして農業における最も重要な要素、それは「作物をよく観察すること」これが非常に大事であると今回の研修で強く実感しました。日々の作業に取り組む上で、まずは作物がどのような状態であるかを常に把握しなければならず、それを踏まえた上で行う作業を決め、取り組んでいかなければならないのだと学びました。このような事は基本中の基本であると思いますが、だからこそこの基本を常日頃から注意深く続けていく必要があるのだと痛感しました。 今回の研修では非常に貴重な経験を沢山させていただきました。この経験をこれからの農作業にしっかり生かしていきたいです。                                  静岡県立農林環境専門職大学短期大学部 2年 岩佐大和

猛暑の中、生産者はどうすべきか

病害虫対策は初期防除を重点に

 施設園芸の病害虫対策として農薬散布がひとつの手段として挙げられます。 ここで気を付けなければならない点として薬剤抵抗性があります。
農薬散布で病害虫に薬剤抵抗性がついてしまった場合、薬剤抵抗性を持つ農薬とは別の作用機構をもつ農薬を散布する必要があります。これをローテーション散布と言います。
病害虫被害を出さないためにいろいろな農薬を散布すればいいというわけではありません。
ローテーション散布を繰り返して効果があればいいのですが、病害虫増加を抑えられなかった場合、強い薬剤抵抗性を持つ病害虫が残り負のスパイラルに陥ってしまいます。  農薬の使用を減らすことはたくさんのメリットがあります。
やはり農薬の使用が少なければ消費者の方々には安心安全をお届けすることができます。
生産者にとっては農薬量の削減だけでなく、労働時間の短縮にもつながり費用削減の効果があります。  弊社での農薬使用の取り組みとしては、初期防除を徹底し、生育初期に忌避剤と硫黄剤の組み合わせで定期的に散布しています。
忌避剤と硫黄剤は所謂化学農薬ではなく、食品添加物や有機農産物栽培に使用可能なものを使用しています。またこれに併せてコナジラミやスリップスの天敵昆虫であるタバコカスミカメを導入し、化学農薬の使用を極力抑えた防除に取り組んでおります。

この初期防除の取り組みを、データを使って比較したいと思います。